日常の都市をいつもとは違った視点から眺めてみると、普段何気なく見過ごしていたことを新たに発見できるかもしれません。日常の道路をゆく視点から非日常の運河をゆく視点へ。視覚に重きを置いた日常の感覚から聴覚に重きを置いたサウンドスケープの感覚へ。日常の都市を、先人たちの歴史の積層=時代ごとの価値観の積層としてみてゆくということ。都市楽師プロジェクトが開催する「名橋たちの音を聴く」は、かつて水の都とされた江戸・東京の都市の歴史を、運河にかかる橋に響く「音」をきっかけにして再発見してゆくためのプログラムです。音楽の向こうに東京の水辺のサウンドスケープを聴きながら、江戸・東京の400年の歴史を味わう非日常の「船上の音遊び」。日本橋の架橋100年を記念するため99歳を迎えた2010年に日本橋川でスタートして以来、東京の水辺・江戸城外濠(日本橋川と神田川)に船を浮かべて続けています。詳しくは都市楽師プロジェクトのウェブサイトをご覧ください。